ジプシーの話(？)

皆様こんにちは。
今回はいつも以上に長くなります。

突然ですがジプシーって言葉ご存知でしょうか？

ジプシー (gypsy, gipsy) は、一般にはヨーロッパで生活している移動型民族を指す民族名。転じて、様々な地域や団体を渡り歩く者を比喩する言葉ともなっている。外名であり、当人らの自称ではない。(wikipediaより)

カードゲームにおいて環境って日々変わって行くものですよね。
その都度環境トップのデッキに移って行く人のことを揶揄の意味も込めてジプシーと呼ぶそうです。

まあ要するにビルダーとはほぼ正反対の単語なんですかね？
僕は自分が独創性にあふれた人間だとは思いません。
全国で遭遇した強い相手のデッキやらギミックやらをパクってちょこちょこ自分で修正して…っていうタイプなので、ガッツリジプシー寄りです。
正直なところ、自分で面白いデッキとか組んで全国行くのも好きなんですがだいたい酷い結果に終わるので…
今日は不死天使という紙束使って1-4で「あ、これダメだわ…」ってなりましたね、ええ。
シェムハザさんを使いたかっただけなんですが…

さてここからが本題なんですが、ジプシーってあまり良い印象持たれないみたいなんですね。
丸パクリで勝って嬉しいのか、的な意見を散見しました。

僕は強いデッキ模倣して戦うのはそんなにいけないことなんかなーって思います。
だって環境トップのデッキって強いからトップな訳じゃないですか。
趣味や嗜好に偏ったデッキを使って、勝てる訳がないとは言いませんが当然勝率は低くなりますよね。
「好きなカードを使いたい」だとか「こんな面白いギミックを思いついた！試したい！」だとか、そういった目的のためであればそれで良いと思います。

でも、全国で対戦する以上APの変動があるじゃないですか。

そりゃ勝つことが第一目標になりますよ。
もちろん勝つことが第一目標ではなくて、試行錯誤するのが好きな方も間違いなくいらっしゃるんですが、たぶんそれって少数派だと思うんです。
だって勝負事って負けたら悔しいですよ。
負けるために勝負する人なんていません。
勝つこと、ひいてはその結果として得られる利益のために勝負をしているのであって、楽しみたいっていうのが目標な時点でそれは勝負じゃないんです。
全国対戦っていう勝負の場にいる以上、ほとんどの人は勝つこと、ひいてはAPを増やすことを目標としてプレイするんです。
たまに僕もネタみたいなデッキで全国行きますがそれは負けて当然だと考えています。だって勝つことが目標じゃないですから。
それで環境トップの侍だとか赤黄だとか珍獣に当たってボッコボコにされて「あぁ、やっぱりダメだったか」って笑いながら全国用に調整してるデッキに変えて、勝つためにプレイしてます。
この一連の流れに相手を貶める要素なんて何処にもないんですよ。
twitterとかで僕は良く「珍獣死ね」とか「祈り御供死ね」とか「毘沙門死ね」とか言ってますが、それって100%負け惜しみなんですよね。
勝つために勝負をしてて、負けて悔しいから負け惜しみを言う。
傍から見たら見苦しいことこの上ないと思います。でも勝ちたいと思っているから文句を言うんです。

「丸パクリのデッキで勝って楽しいの？そんなに勝ちたいのかよ笑」って言ってる方、気付いてください。
そう思う時点であなたも「勝つこと」が目標になってるんだと。

いいじゃないですか。その憎しみをベルゼに乗せて青ユニットを思う存分焼きましょう。相手の手札のOCしたバクダルKPにディナー決めましょう。並んだ侍にシャレコウベチェインしましょう。
逆にそれをされたなら思う存分悔しがりましょう。「ふざけんな1/3引いてんじゃねーよ糞ゲーだろ！」「は？トップ毘沙門とか死ねよ」「はいはい先攻ヒュプディナー書庫ですね良かったですねーつまんねーよクソが」twitterで呟きましょう。心の中で叫びましょう。
(実際に口に出して出禁になった場合、当方は責任を負いかねます。)

いいんです。だって勝負ですから。
負けて悔しいのは当たり前なんです。
誰かに文句を言うのはNGです。でも、悔しがるのは自由です。
それで、めいっぱい悔しがったら勝ちに行きましょう。
その方がたぶん、楽しいです。

顔真っ赤にして負け惜しみ言えるようなゲームってとても貴重です。それだけ熱中できるってことですから。

長くなりましたね、今日はこの辺で失礼します。
丸パクリのデッキで負けて顔真っ赤にしてる恥ずかしい奴のくだらないお話でした。